奈良市埋蔵文化財調査センター・村瀬陸主務が裏面の状態を確認。蛇行剣が入れられている鞘のものとみられる木が見つかった。さらに近くの土からは織物の痕跡も確認でき、柄の部分からは漆が確認された。蛇行剣は国内で最大80センチのものがおよそ80本見つかっているが、巨大蛇行剣は最古の蛇行剣で呪術的な目的で製造されたとみられている。10月には奥山氏によるクリーニングが始まった。柄の周辺から確認された赤い顔料は水銀の一種の辰砂と判明。11月には巨大蛇行剣は剣と刀の特徴を併せ持つものだということもわかった。蛇行剣の見学に訪れた刀匠・河内國平氏は、自らの手で巨大蛇行剣を作ることを考えていることを明かした。巨大蛇行剣の復元には日本刀の源流を探る意味もあるという。
住所: 奈良県奈良市大安寺西2-281