福島・南相馬市小高区でかつて盛んだった養蚕を復活させて地域の活性化につなげようと市外から移住してきた男性が養蚕を本格的に始めている。南相馬市小高区で養蚕に取り組んでいるのはおととし埼玉県から移住した平岡雅康さんは、かつて盛んだった養蚕を復活させて地域活性化につなげたいと人工の餌を使って5000匹の蚕を飼って養蚕を始め、ことしからは餌を伝統的な桑の葉に切り替えて2週間与え昨日からは繭を作る時期に移り天井から吊り下げられた格子状の回転まぶしという道具に入った蚕が糸を吐いて繭を作り始めた。小高区では昭和中頃まで養蚕が盛んだったとされているが、今は養蚕農家はおらず平岡さんは今後、地元の養蚕で絹糸とその絹糸を使った製品を開発するなどして事業化を図りたいとしていて、今回できる繭はせっけんの原料に使う予定だという。