有名人になりすまして金を騙し取るSNS型投資詐欺。詐欺グループが重要視しているのは、被害金が振り込まれる銀行口座。闇バイトなどで個人の口座を売り渡してしまう人が居る一方で、詐欺グループが会社ごと騙して法人口座を入手している実態が明らかになった。被害口座の持ち主を直撃すると巧妙な手口を独自取材で追うことが出来た。詐欺の手口を紹介。主な手口は有名人やそのアシスタントを名乗る人物がSNS上で投資の取引サイトに誘導する。サイト上は利益が出たように見せかけ次々と指定した口座に振り込むことで被害が拡大する。被害額はこの半年間で500億円を超えた。 詐欺グループにとっては個人口座より法人口座の方が一度に使える金額が大きく被害者に怪しまれにくいという。去年11月~今年1月の間に詐欺の振込先になった会社の登記情報を調査した。今年1月15日に被害者が振り込んだ口座の会社を見ると3週間ほど前に社長が変わっていることが分かった。複数の会社でも口座が詐欺に使われる数か月~~数週間前に社長が変わっていた。弁護士は口座にお金が残っていても他の被害者と分け合うことになるため少額しか戻ってこないケースもあるという。