自民・茂木幹事長は安倍派幹部らに対し「党内に責任を求める厳しい声がある。どうしたらよいか皆さんで考えてほしい」と自発的な対応を求めている。一方で安倍派の若手議員などからは幹部への厳しい処分を望む声が上がっているが、幹部自ら離党するような話は出ていない。訴追が見送られた安倍派幹部7人について責任論が出る中、自民党内では塩谷座長が事実上の安倍派代表を務めていたことから離党・議員辞職すべきとの案が出ているが、他の幹部の処分内容については世論の状況を見ながらということがあるようだ。小野寺議員は「訴追を逃れたとしても政治的な責任を政治の立場にある人間は負わなきゃいけない。党内にはコンプライアンスあるいは今回の問題について議論する組織があるので仮に今回処分するとすれば過去の例を紐解く中で判断は出てくるだろう」等と話した。玄葉議員は「数千万単位の裏金がどう使われたかという実態解明は必要。予算委員会の妨げにならないよう政治倫理審査会で求めていくのは野党の立場だと思う」等と話した。立件見送りの安倍派幹部への党による厳しい処分必要かとの視聴者投票は「必要」90%、「必要ない」7%、「どちらとも言えない」3%となった。橋下さんは「国民が一斉に政治家の言う事なんて聞かないとなったら本当に危険だから自ら厳しい処分を出してもらいたい」等と訴えた。実際に自民党としてどのような処分を下すかというところでは党紀委員会にかけられる可能性が高い。党紀委員会には8つの処分があり、おととい起訴された池田被告は逮捕された時点で除名、コロナ禍の緊急事態宣言下に銀座のクラブを訪問した議員らは離党勧告の処分が下った。小野寺議員は「こういう形での処分を受ける前にご自身としても問題を重く受け止めた方がむしろその後の政治活動がしやすくなるのではないか」等と話した。橋下さんは「クラブに行ったお金はどこから出てきたか。自分達の生活費から出しているなら誰も文句は言わない。ここに裏金めいた還流金とか旧文通費があるのかどうかも表に出ないから分からない。透明化しなければいけない」等と訴えた。