「人形歴史スペクタクル 平家物語」は平家物語に記された平家の姿を人形劇で描いた作品となっていて、春から再放送されている。人形の動きを巻き戻して見るという人もいるほどの人気作品となっていて、第4部がクライマックスに近づく状況となっている。時代は十二世紀で武士の子として侮られてきた平清盛は新しい武家の時代を作ろうと志す。保元の乱を経て力を得た清盛とともに平家にあらずんば人にあらずと言われるほどの栄華となったが、清盛は突然の病に倒れてしまう。源氏は鵯越の逆落としで知られる一ノ谷の戦いなどに勝利して平家は追い詰められていく。人形は川本喜八郎が手掛け400超存在し、青年時代から晩年までを表現するために平清盛だけで6つの人形が作られた。当時のAPによると動かす技術と陰影の付け方に苦戦していたといい、壇ノ浦の戦いはスタジオ全体をプールにして撮影を行った。そして、今夜の放送では五男・平重衡が罪を背負いながら鎌倉に送られ、木曽義仲の嫡子・義高の最期、そして源頼朝と源九郎義経の確執も描かれる。