東京・池袋のクリニックでは、毎年6月ごろからカビに関係した患者が増えてくるという。カビの関係では、ぜんそくが疑われる人が多い、一方夏型過敏性肺炎にも注意が必要だという。アレルギー性の肺炎でせきや微熱などが続く。今の時期、カビの体調への影響を懸念する声はSNSにも。カビを吸い込んでしまうリスクをどうすれば減らせるのか。カビ取りの専門業者・三好孝典さんに聞いた。カビが増えるのは湿気と汚れのある場所。風呂場ではアルコールを含む布などで換気口を拭き、壁やシャンプーの置き場排水溝などはお湯をかけたあと洗剤で掃除する。50度以上のお湯で流すと汚れが取りやすくなるそう。テレビや洗濯機の裏側も要チェック。カビを増やす原因となるほこりがたまりやすいので、から拭きしてからアルコールを含んだ布などで壁を拭く。エアコン内部で増えたカビを吸い込んでしまわないように、年に一度は専門業者に洗浄してもらうのが望ましいとのことだが、今すぐ気になる場合は手の届くところを拭くだけでも効果があるという。一方、してしまいがちだが、避けたほうがよいことも。結露しやすい窓の近くはかびが多い場所だが、掃除機をかけるとカビが部屋に広がってしまうこともあるので、まずは拭いて掃除機はそのあとで。玄関では、外から帰ってきてすぐに靴をしまうのも良くないという。