多摩川の源流域にある山梨県小菅村は川魚の養殖が盛んで70年以上の歴史がある。標高650mの所にある養魚場ではニジマスの他にヤマメなど50万匹もの魚を養殖していて村内の釣り堀や県内外の飲食店などに出荷している。甲斐サーモンレッドは大型のニジマスがベースとなっていて出荷サイズは45cm以上。ワインを搾った後に残るブドウの皮を粉末にして餌に混ぜて与えている。県の研究によるとブドウの皮に含まれるポリフェノールの抗酸化作用などによって成長が良くなって実が鮮やかな赤色に発色する。甲斐サーモンレッドの多くは小菅村の釣り堀に放流されているが道の駅や旅館などに出荷することもある。