宮崎県内で去年、生産されたスギの丸太はおよそ173万立方メートルと、34年連続で全国で最も多かったことが農林水産省のまとめでわかった。農林水産省によると、県内で去年1年間に生産されたスギの丸太は172万8000立方メートルで、前の年から11万8000立方メートル減った。それでも2位の秋田県の137万8000立方メートルや、3位の大分県の83万5000立方メートルを大きく引き離し、都道府県別では最も多くなった。宮崎県のスギ丸太の生産量が日本一になるのは34年連続だ。一方、スギ以外の樹種も含めた木材全体の生産量では北海道が全国トップ、宮崎県は2位。近年は住宅価格が高騰し、消費者の住宅購入意欲が薄れた影響で、スギ丸太の需要も一時に比べ減少傾向だという。河野知事は「34年連続日本一の偉業を達成したのは先人たちのたゆまぬ努力のたまものだ。伐採が進むなか、豊かな森林資源のバトンを責任を持って次の世代へと受け渡していくことが大切で、県民一丸となって取り組みを進めていきたい」とコメント