災害関連死も含めて278人が犠牲になった一連の熊本地震で、2度目の震度7の揺れを伴う本震が発生した日から今日で9年。未明に震度6強の揺れを観測した南阿蘇村では、大規模な土砂崩れが発生し、阿蘇大橋が崩落するなど甚大な被害が出た。近くを来る前走っていたと見られる男性が巻き込まれた。本震が発生した午前1時25分、男性の母親が追悼。毎年一緒にこの場所を訪れていた夫は去年9月亡くなった。同じ頃、追悼する東海大学の学生や卒業生たち。南阿蘇村の東海地区では、東海大学農学部のキャンパスの近くにあったアパートや住宅が崩壊し、大学生3人と住民1人が犠牲になった。当時を知る卒業生が、地震当時の様子を学生に語った。震災遺構として残されている旧阿蘇大橋。近くの展望所では、犠牲者を悼む人の姿が見られた。南阿蘇村立野では、大規模な土砂崩れなどで4人が亡くなった。倒壊した家屋の近くに建てられた慰霊碑の前では、地区の住人が花を手向け静かに手を合わせていた。