小泉農水大臣は、無関税で輸入するミニマムアクセス米のうち、飼料用や加工用の買い入れの入札を今月30日に前倒しすると発表した。備蓄米の放出で在庫が減る中、災害などに備えて国産米に近い品質のコメを増やすのが狙い。そんな中、小泉氏が向き合ったのはJAグループの幹部ら。商店となったのはJAの概算金制度。現在JAはコメを集荷する前に事前に設定した価格で農家に仮払いし、販売の見通しがたった時点で追加払いするなどしている。これに対し小泉氏は農家が収入を見通ししづらいと買い取りを求めた。JA全中の山野徹会長は、買い取り方式というのも1つの選択肢であろうと理解している、と述べた。JA全中を巡ってはシステム開発で巨額損失を出し、現在JAビルに所有する6フロアの売却を検討しているという。