CBCの友廣南実アナウンサーは戦後80年の今年、祖父の兄が戦死していたことを初めて知った。都道府県が管理する旧日本陸軍の個人情報を軍歴照会という制度で開示請求したところ、1942年、27歳で召集されフィリピンへ送られていたことが分かった。死亡時の所属部隊が歩兵9連隊と書かれており、死亡場所は「レイテ島ブラウエン飛行場」となっていたが、詳細は記されていなかった。軍歴が詳しく書いてある書類も17年で終わってしまってそれ以降は空欄となっていた。フィリピン中部のレイテ島は太平洋戦争のはじめに日本が占領したが、飛行場など航空拠点を巡るアメリカ軍との戦い、レイテ決戦で8万人もの日本兵が戦死した場所だ。毎年、慰霊の訪問を行ってきた日本遺族会も遺族の高齢化で今年が最後となった。福岡県の大江ヒロミの父親もブラウエン飛行場の近くで戦死した1人。友廣アナは日本遺族会を通じて大江さんを訪ねたところ、死亡時期から大江さんがどのような形で亡くなったかを推測して伝えた。世代を超えて戦争の悲惨さをどう伝えていくのか、戦後80年を迎えた日本の課題となっている。
