10時間を超えるやり直し会見からおよそ2か月。フジテレビ社内に変化はあったのか。若手社員は「ボーナスは業績によるので、ほぼないと覚悟しながら」、フジテレビ関係者は「フジテレビのスタッフだけで、経費を使って飲みに行くことは原則禁止になった」「飲み会や飲食を伴う打ち合わせは、事前申請が必要になった」。日枝氏を含め、経営陣がかわったことについては「1つ動きだしたのかな」とコメント。日枝取締役相談役の退任が決まった木曜日の取締役会。バンキシャは、複数の関係者の証言を基に、再現した。午後1時、フジテレビの親会社の取締役会が始まった。フジテレビ・清水社長の横に親会社のフジメディアHD・金光社長、机を挟んで、社外取締役が並んだ。冒頭、金光社長が発言。日枝取締役は欠席。金光社長が人事案を読み上げた。40年以上、取締役を務めた日枝氏は退任。取締役の平均年齢は10歳近く若返り、また、女性の取締役の割合が3割以上に引き上げられた。この人事案に異論は出ず皆、了承したという。その後、新たに就任する予定の取締役のうち4人が入室。フジテレビの臨時株主総会にオブザーバーとして参加した。出席者からは新たな取締役に対し「信頼を回復していけるよう、一緒によろしくお願いします」との声が上がったという。その後行われたフジテレビの新体制での取締役会では、新たな取締役4人がそれぞれ自己紹介し、意気込みを伝えた。フジテレビの再生をかけ、経営陣の刷新を決めた取締役会。全体を通して、緊張感が漂っていたという。フジテレビ経営陣の刷新。スポンサー企業はどう見ているのか。1月時点でCM放送を見合わせた企業に緊急アンケート。35社から回答を得た。経営陣の刷新がCM再開の判断に影響するかとの質問に「影響しない」と答えた企業が最も多かった一方、「多少影響あり。今後判断するための1つの要素になるかと思う」「経営陣の刷新にとどまらず、今後の同社の動向を慎重に勘案のうえ、当社としての対応を決定する」。判断材料の1つになるとの回答も。CM放送再開の時期についてはどう考えているのか。その判断を左右する可能性があるものがまもなく公表される。フジテレビの一連の問題を調べてきた第三者委員会の調査報告書。アンケートでは半数以上が第三者委員会の調査結果次第と回答した。第三者委員会は調査報告書をあす提出。第三者委員会とフジテレビがそれぞれ会見を開き、今後の対応などを説明する方針。
住所: 東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー21~24階
URL: http://www.kentaku.co.jp/
URL: http://www.kentaku.co.jp/