ことしに入り各地で震度5弱以上の地震が頻発(青森、岩手、福島、栃木、埼玉、新潟、能登半島、愛媛、高知、宮崎)。年明けには能登、3月には福島や北関東、今月は東北から九州まで、そして今回の愛媛、高知。日本の地下で何が起きているのか。2人の専門家と徹底検証した結果、共通点といま警戒すべきエリアが見えてきた。水曜の夜遅く、愛媛県と高知県で観測された最大震度6弱の強い揺れ。観光名所では石垣が一部崩れ落ち、飲食店では割れたグラスが散乱。四国地方で震度6弱以上を観測したのは28年前に現在の震度階級が導入されて以降初めて。東京・銀座cで千葉在住の20代は、最近地震が多いので、ネットなどでも南海トラフとか騒がれたり、と話していた。元日に起きた能登半島地震以降全国各地で頻発している地震。今月に入り台湾ではM7.7の大地震が起き、米国東部でも過去140年で最大の地震が起きている。
相次ぐ地震は巨大地震の前触れか、京都大学防災研究所・西村卓也教授が注目しているのが大地震の前の異常な地面の動き。西村教授は全国各地に設置されたGPSの位置情報を使ってミリ単位で地面の動きを解析。元日の能登半島地震が起きる前、GPSがある動きを捉えていた。去年5月までの2年半で珠洲市付近の地面に最大6cmの隆起を観測。約28年間で1m30cm動いている南海トラフのエリア。南海トラフでは海側のフィリピン海プレートが陸側のユーラシアプレートの下に1年に数cmの速度で沈み込んでいる。引きずり込まれた陸側のプレートが耐え切れず、はね上がることで発生する南海トラフ地震。南海トラフ地震の想定震源域内で発生した今回の地震。気象庁は「巨大地震の可能性が急激に高まったわけではない」とみている。西村教授は「今回の地震はフィリピン海プレートの中で起きた。動いている断層の向きや方向が違うのでそこまで直接的な影響がない」と話す。
一方、今回の地震と南海トラフ地震の関連性を指摘する研究者もいる。東京大学地震研究所・笠原順三名誉教授は「影響が及ぶ可能性は非常にある」と話す。最近起きている各地の地震には共通点があるという。震度5弱以上を観測したのはことしに入って23回。3月には福島や北関東エリア(栃木、埼玉)、4月には青森、岩手、宮崎、今回の愛媛、高知(ほか新潟、能登半島)。このうち3つの地震はフィリピン海プレートの沈み込みに伴って起きたという点で共通。この動きは「これまでの地震活動とは違う」と話す。先日大地震が起きた台湾もフィリピン海プレートの西の端に位置。震源に近い花蓮市中心部にある9階建てのビル1階部分が潰れ、大きく傾いた。この地震で外国人観光客を含む17人が死亡、2人が行方不明。笠原教授は「台湾地震も日本国内で起きている地震も相互に作用している」と指摘。
相次ぐ地震。今後特に警戒すべきエリアを2人の専門家に聞いた。共通して挙げたのは南海トラフと北海道東部。GPSの観測で南海トラフと同じくらい地面が動いている北海道東部。東京大学地震研究所・笠原順三名誉教授が「警戒するところは南海トラフの東側。四国、紀伊半島、静岡、関東」、京都大学防災研究所・西村卓也教授が「釧路、根室地方などでも観測。次の地震に向けて着実にひずみが蓄えられている。時計の針が進められている状態にある」とコメント。
相次ぐ地震は巨大地震の前触れか、京都大学防災研究所・西村卓也教授が注目しているのが大地震の前の異常な地面の動き。西村教授は全国各地に設置されたGPSの位置情報を使ってミリ単位で地面の動きを解析。元日の能登半島地震が起きる前、GPSがある動きを捉えていた。去年5月までの2年半で珠洲市付近の地面に最大6cmの隆起を観測。約28年間で1m30cm動いている南海トラフのエリア。南海トラフでは海側のフィリピン海プレートが陸側のユーラシアプレートの下に1年に数cmの速度で沈み込んでいる。引きずり込まれた陸側のプレートが耐え切れず、はね上がることで発生する南海トラフ地震。南海トラフ地震の想定震源域内で発生した今回の地震。気象庁は「巨大地震の可能性が急激に高まったわけではない」とみている。西村教授は「今回の地震はフィリピン海プレートの中で起きた。動いている断層の向きや方向が違うのでそこまで直接的な影響がない」と話す。
一方、今回の地震と南海トラフ地震の関連性を指摘する研究者もいる。東京大学地震研究所・笠原順三名誉教授は「影響が及ぶ可能性は非常にある」と話す。最近起きている各地の地震には共通点があるという。震度5弱以上を観測したのはことしに入って23回。3月には福島や北関東エリア(栃木、埼玉)、4月には青森、岩手、宮崎、今回の愛媛、高知(ほか新潟、能登半島)。このうち3つの地震はフィリピン海プレートの沈み込みに伴って起きたという点で共通。この動きは「これまでの地震活動とは違う」と話す。先日大地震が起きた台湾もフィリピン海プレートの西の端に位置。震源に近い花蓮市中心部にある9階建てのビル1階部分が潰れ、大きく傾いた。この地震で外国人観光客を含む17人が死亡、2人が行方不明。笠原教授は「台湾地震も日本国内で起きている地震も相互に作用している」と指摘。
相次ぐ地震。今後特に警戒すべきエリアを2人の専門家に聞いた。共通して挙げたのは南海トラフと北海道東部。GPSの観測で南海トラフと同じくらい地面が動いている北海道東部。東京大学地震研究所・笠原順三名誉教授が「警戒するところは南海トラフの東側。四国、紀伊半島、静岡、関東」、京都大学防災研究所・西村卓也教授が「釧路、根室地方などでも観測。次の地震に向けて着実にひずみが蓄えられている。時計の針が進められている状態にある」とコメント。