大相撲春場所で優勝した大関・大の里。大の里関は部屋に入門する前から高安関とはある縁があったという。その2人の秘話を取材した。大の里は3度目の幕内優勝から一夜、来場所の綱とりを報じたスポーツ紙を神妙な面持ちで眺めていた。優勝直後のインタビューでは、大関になってから思うような成績が残せない中、今回12勝3敗で優勝できたので良かったと語った。目指すは来場所、初土俵から史上最速13場所での綱取り。日本出身力士としては師匠である元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方以来の横綱昇進がかかる。一方で、大の里関と最後まで優勝を争った高安関にも大きな注目が集まっていた。相撲ジャーナリスト・横野レイコさんが大の里関と高安関の秘話、来場所での綱取りの可能性について解説。高安関はよく二所ノ関部屋に出稽古に来ていた。 たまたま入門前の大の里関が稽古に来ていたときに高安関と稽古している。もう兄弟の関係と言っても過言ではないとしている。さらに大の里関の師匠・二所ノ関親は高安関にとって長く同じ釜の飯を食った兄弟子・弟弟子の関係でもある。大の里関は被災地であるふるさと石川県への思いを何よりも強く持っている。来月7日には、生まれ故郷の石川・津幡町の地方巡業で凱旋する予定。