国立がん研究センターの統計によると2023年の大腸がんの死亡するは男性2万8000人、女性2万5000人となっている。大腸がんは年間14万人以上が診断されており若い人でも増えているとされる。遺伝子変異を引き起こす一部の腸内細菌をターゲットにした薬の開発が進められている。大腸がんの5年後の生存率はステージ1で見つかると90%以上、ステージ2で見つかると80%以上と治療が可能な病気になってきており、腸内細菌の研究が進めばさらに新たな治療が生まれる可能性がある。大腸がんになる要因として遺伝的要因と環境的要因があり、肥満、加齢、運動不足などがリスク要因となっており、バランスの取れた食事とともにリスク要因を取り除くことが重要。検診を受けることも大事で、40歳以上の人は年に1回便潜血検査を受けることが推奨されており、異常が見つかれば大腸内視鏡による精密検査により早期発見できれば治療の可能性が高まる。腸内細菌は100兆個とも言われ、重さにすると1キロにも及ぶとされる。消化しきれないものを分解する良い作用をもたらすものと、病気の発症などに関わる悪い作用をもたらすものがある。