ドジャースが王手をかけ迎えたワールドシリーズ第4戦で、左肩を負傷している大谷翔平に復調の兆しがみえてきた。5回の第3打席、大谷翔平は左肩を負傷してから初めてとなる13打席ぶりのヒットを放った。この打球速度(約167.1キロ)が、この試合でフリーマンが打ったホームランの打球速度(約171.6キロ)に次ぐチーム2番目の速さだった。さらに大谷翔平は、惜しくもアウトにはなったが、左肩をかばいながらも負傷後初めてのスライディングも見せた。ドジャースは2点を追う7回、ランナー1人を置いてホームランが出れば同点のチャンスで、バッターボックスには大谷翔平。しかし、ここは空振り三振。大谷翔平はこの日、4打数・1安打でゲームを終える。ヤンキース打線が8回に爆発した。ワールドシリーズで、ここまで打率.071と不振に苦しむアーロン・ジャッジが、このシリーズ初のタイムリーヒットを放つ。主砲のお目覚めに、ヤンキースファンも狂喜乱舞。この回に一挙5得点を奪ったヤンキースがドジャースに大勝。試合結果は、ヤンキース11−4ドジャース。王手をかけていたドジャースは、これで3勝1敗。ワールドシリーズ制覇は、きょうの第5戦以降へと持ち越しとなった。試合後、ロバーツ監督は、大谷翔平のケガの状態について「ショウヘイに何度も確認しているが、痛みは感じていないようだ。今夜はスライディングもした。盗塁はしないと思うが、ここまで大きな問題にはなっていない」と語った。