大阪大学発のベンチャー企業、香味醗酵では悪臭を抑える技術に加え、においで味を増幅させる研究を進めている。その肝となる技術が世界初だという、においの数値化。算出された数値をグラフ化。このように、においを感じるまでの時間などが可視化できる。この波形に近づけることで食品の甘味や塩味を再現できる。においを操れば味覚もコントロールできるという仮説を立てている。年間売り上げは、1億5000万円だが2029年4月期に売上高300億円を目指している。目標達成に向け「においの転送」というプロジェクトも進めている。この装置で数値化したにおいを再現させて遠いところにも、においを送れるようになる。来年の万博で、このにおいの転送を発表し、実用化への道筋をつけたい考え。