大阪大学の入戸野宏教授は「かわいい」の語源を概説し、かわいいと感じられやすい身体的特徴「ベビースキーマ」を紹介。動物行動学者のコンラート・ローレンツが考案したもので、養育、保護の行動を惹起するという。また、人は年齢を重ねるほど、人の赤ちゃんをかわいいと感じるといい、日本やアメリカ、イスラエルなどでも認められた。人はかわいいものと対峙すると、1秒未満で笑顔になるといい、それを見た人も笑顔になる。教授は「かわいいは自らの心で発見するもので、楽しさともつながっている。かわいいと感じるかは人それぞれで、正解は1つではない」、「これからのかわいいは多様性を認めながら、お互いに共通点を探っていく共生社会のキーワードとなっていくでしょう」などと語った。