消防用設備付近がLUUPの置き場所となっているとの投稿SNS上で相次ぎ、物議を醸している。東京・品川区内で探してみたところ、同様の場所が見つかった。時間帯によっては多数のLUUPが止められていて、その間は消火器が取り出しにくい状態になっていた。消火器の目の前にLUUPが止まっている箇所は複数確認でき、住民からは安全上の問題があるなどといった声が聞かれた。LUUPの運営元によると、貸し出しと返却のためのLUUP置き場は全国で9000か所以上。土地の所有者やマンションの管理会社などは運営元と契約するだけで、実際のLUUP設置作業や車両の整備などは全て運営元が行っているという。大阪市内のマンションでは、緊急時の避難器具降下地点がLUUP置き場になっていた。上の穴からは避難用のはしごが下りてくるため、LUUPが置かれていると避難の障害になり得る。専門家は消防法に違反する可能性があるなどと指摘。SNSでの指摘を受けてか、このマンションのLUUP置き場は、その後、避難器具降下地点を避けるようにスペースが縮小された。取材に対し、運営元は「現在、消防用設備の使用に支障がある箇所には設置しないことにしている」と説明。そのうえで、一部見落としがあった場所については、「速やかに適切な対応を行っていく」としている。