闘牛が行なわれ、観光地としても知られる沖縄・うるま市に住む仲村梨杏さんは高校を卒業する中で「肝高の阿麻和利」に熱を注いでいる。沖縄版ミュージカルであり、24年前にまちおこしの一貫として旗揚げされ、琉球王国を脅かした勝連城城主・阿麻和利の半生を描いた物語となっている。うるま市在住の中高生だけが参加することを許されるとともに、佐久本宝さんらを輩出し、20万人をこれまでに動員している。梨杏さんに誘われて始めたという声も聞かれ、周りからも熱意を評価されているが、中学時代には東京公演のオーディションに落選してしまう悲しみも味わった。それからはDVDで過去の演目を見る研究を続けてきた。役者たちの修正点は細かく分析され、丁寧に伝えていく。阿麻和利の卒業生たちもボランティアで演技指導を行う様子も見られる。多くの卒業生が卒業後も阿麻和利に関わっていきたいと話す一方で、梨杏さんは卒業後は大阪へと進学する予定であることから賭ける思いもひときわだという。