北海道からのリポート。日本各地で猛烈な暑さが観測される中、夏でも涼しく暮らしやすい釧路市の魅力を改めて発信する取り組みを取材した。ことしも全国各地を猛暑が襲っている。そのような中、目を疑うほど気温の低い地域が釧路市。夏の最高気温の平均は20℃あまり。1910年の統計開始以来、市の中心部が猛暑日なったことはこれまで一度もない。大阪から釧路にやって来た牧野賢司さん、早苗さん夫婦。避暑ツアーで釧路を訪れ、過ごしやすさを気に入った2人。6年前には釧路市にも家を買い、今は大阪との2拠点生活を送っている。クーラーが苦手で、以前から涼しい夏を求めていたという早苗さん。釧路に来てからは、趣味のアイヌ刺しゅうも始め、生活を楽しんでいる。釧路市によると、牧野さん夫婦のように夏を中心に釧路に長期滞在する人は増えている。近年、全国が猛烈な暑さに襲われる中、釧路市では道外からの長期滞在者の呼び込みに改めて力が入っている。「笑えるくらい涼しいまち」というキャッチコピーが入ったポスターを作ったのは、地元の若手クリエイターたち。デザインを担当した釧路市の名塚ちひろさんは、20代のころに就職のため本州で生活したことで、涼しく過ごしやすい釧路の魅力に気付いた。制作にあたっては、関西出身のメンバーが実際に体験したエピソードを基に、思わず笑ってしまうような表現を盛り込んだ。この日、道外からも多くの関係者が訪れるイベントで新作のパネルを展示した。名塚さんら若手クリエイターに釧路のPRを依頼した釧路商工会議所も期待を寄せている。制作したポスターは、釧路市内の観光施設や飲食店に掲示しているほか、今後は北海道外にも広げてPRする予定。