NTTコミュニケーションズは、2つのデータセンターを次世代通信基盤「IOWN」でつなぎ、生成AIの学習を一体的に処理する実証実験に成功したと発表した。今回の実験では40キロ離れた場所にあるデータセンターのGPU(画像処理半導体サーバー)を大容量、低遅延で通信が可能なIOWNで接続して処理したことで、ひとつのデータセンターで処理した場合の時間とほぼ同等の結果が得られたとしている。現在、データセンターの8割以上は東京圏や大阪圏に集中していて生成AIの開発や運用が増加するのに伴い、サーバ−がひっ迫しているほか、電力供給に制限があることが課題となっている。NTTコミュニケーションズ・張暁晶さんは「地方で再生可能エネルギーを活用しながらデータセンターを分散配置し、高速なネットワークで繋ぐことで今まで一極・二極集中だった状況を打開できる」と話した。