日本私立学校振興・共済事業団のまとめによると、今年度定員割れとなった大学は私立大学の53.2%にあたる316校となった。半数以上の私立大学が定員割れとなるのは3年連続。東京など都市部では定員を満たしている一方、多くの自治体で店員割れが続いていて、閉校の見通しとなった大学もある。こうした影響もあり、私立大学の全体の定員数は去年に比べ1114人少ない50万2755人となり、22年ぶりに減少に転じた。文部科学省は定員割れが続く私立大学について、新たな学部の設置を認めないなど設置基準を厳格化する方針。今後地方を中心に規模縮小や統廃合が進むと見られる。文部科学省が地域経済の担い手を育成する大学などを重点的に支援すると共に、経営上のリスクがある場合は再編や縮小を促す指導を行っていきたいとしている。