大阪・関西万博閉幕まで約1か月。1周2キロ、344億円かけて建設され「世界最大の木造建築物」としてギネス世界記録にも登録された大屋根リング。閉幕後の活用について協議されてきたが、北東の200メートルを人がのぼれる原型に近い形で残し、リングとその周辺を万博記念の市営公園として整備することで合意された。ただ改修と10年間の維持管理の費用は55億円と見込まれ、大阪市の支出に加えて府の負担や交付金、剰余金の活用を検討するほか協力企業を探すとしている。専門家は「大屋根リングは万博のテーマなどを体現する重要な存在。保存については理解得られるような議論が必要」と指摘。