中国の伝統芸能「変面」。この変面に魅せられた日本の中学生・中西凰華さんが中国の大会で変面を披露した。大会では約100の国から集まった中学生など113人が中国の伝統芸能などの技術を競った。凰華さんが変面に興味を持ったのは5歳の時。地元・神戸の中華街で中国の旧正月を祝った「春節祭」がきっかけだった。しかし変面の仕掛けは門外不出で、限られた人しか受け継ぐことはできないとされている。そこで凰華さんは親に助けてもらいながら日本で活動する変面師たちに手紙を送り続けた。その熱意に応えたのが変面師の未来さん。弟子入りしたいという凰華さんに「3年で体を鍛えること」と「振り付けを瞬時に覚える能力を身につけること」の2つの条件を出した。凰華さんは体を鍛えるために少林寺拳法やタップダンスなどに取り組み、中国語の勉強も行った。そして3年後に弟子入りが認められ、今年になって中国での本大会への出場権を勝ち取った。凰華さんは「変面は皆を楽しくさせることができる。頑張って続けていきたい」などと話した。