イギリス・スコットランドのネス湖から中継。ネス湖は全長:約37km、幅(平均):約1.5km、水深:230m(最も深いところ)。ネス湖といえばネッシー。近くにはネッシー関連の人気観光スポットが数多くある。ネス湖の観光客は年間:約50万人、経済効果:約78億円。明日からはネス湖で約50年ぶりとも言われている大規模捜索が行われる。そもそもネス湖でどのようにしてネッシー伝説が生まれたのか。565年、ある聖職者がネス湖を訪れ怪物を追い払った記憶があり、その後も地元では目撃情報などが継続的にあった。1933年に地元紙が目撃談を報道。更に写真が立て続けに新聞に掲載したことでネッシー探しの幕が開けた。1973年には石原慎太郎衆院議員(当時)がネス湖怪獣国際探検隊を結成し1億5000万円かけ現地調査を行った。その時は巨大なウナギを発見するのみだった。1984年には天皇陛下がイギリス留学中に訪問。ネッシーについて興味深く話を聞かれていたそう。更に1934年に医師が撮影したというネッシーの写真が話題になったが、1990年代に模型によるトリックだったと判明。この事によってブームが収まったかに見えたが目撃情報は後を絶たなかった。観光業を営むウィリーさん。実は父親も1960年代にネッシーを目撃したことがあるそうだが、自身も2016年にある光景に出くわしたそう。その時の写真を専門家に分析してもらうと大きな物体が水の中で流れに逆らって動いているようだとの結果が出た。この他にもネス湖の公式モンスター目撃記録では合計1149件の目撃情報が記録されている。記録によると、昨年は6件、今年は4件。送られてくる写真や映像は水面の切れ目や流木・小動物を撮ったと思われるものが多いそうだが、その中には説明がつかないものもあるそう。街では観光客から「信じている」との声が聞かれる一方で市民は「クレイジー」と話す。今回の捜索の特徴は新しいテクノロジーを利用すること。湖の上空に赤外線カメラを搭載したドローンを飛ばし水中の熱画像を撮影する他、ネッシーの鳴き声を探ろうと水中超音装置を使っての調査も行う。また、地上6カ所で水面監視も行う。捜索には約200人のボランティアが参加。今回の大規模捜索を「新たなブーム作り」と見る人達もいるが、これまでにBBCやワシントン・ポストが報じるなど世界的なニュースになりつつある。