きのう石川・能登半島の被災地を訪問された天皇皇后両陛下。能登を訪れるのは今年で3度目。これまでも被災者の声に耳を傾けてこられた両陛下が初めて被災地を訪問されたのは地震発生から約2カ月後の今年3月。訪れた避難所ではスリッパを履かず靴下のまま被災者のもとへ。そして翌月2回目のご訪問では多くの建物が倒壊した穴水町の商店街や避難所などを訪問された。今回3度目のご訪問についてフジテレビ皇室担当・橋本寿史解説委員は「2回立て続けの被災というものに関して大変心配されて今回ご訪問になったんだと思います」とコメント。今年2月のお誕生日会見で天皇陛下は能登への想いを述べられていた。皇后・雅子さまもお誕生日のご感想で「多くの人々がこのような大きな試練に直面していることに心が締め付けられる思いがいたしました」と述べられている。両陛下にとって能登は思い出深い場所でもある。いまから49年前、当時15歳の陛下が能登を訪れた際に撮影された日本海に沈む夕日の写真。高校時代に所属していた地理研究会の研修旅行で能登地方を訪問された陛下。その際、今年の地震で大きな被害を受けた輪島市の朝市でお土産を買われたという。雅子さまと結婚した翌年、1994年には全国育樹祭に出席するため、お二人で石川県をご訪問。押水羽咋海岸を散策された。このとき、お二人は、七尾市にある障害者支援施設「青山彩光苑」を訪問された。この施設も1月の地震で被災。現在も復旧作業が続いている。今年3度目となった天皇皇后両陛下の能登ご訪問について、青山彩光苑常務理事・今寺忠造苑長は、「国民目線で私たちに応援してるんだというのは強く感じられます、本当にうれしいです」とコメント。