暴風域に入っている鹿児島県・奄美大島にあるホテルから撮影された映像が流れた。夏休み終盤に迫ってきた「台風10号」。このホテルでは10組ほどが予定の便で帰れなくなったという。九州南部・奄美地方では線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある。その勢力を「非常に強い」に変えた最強クラスの台風10号は現在奄美大島に最接近している。奄美地方はすでに風速25m以上の暴風域の中に。夕方までの雨量は奄美地方で400ミリ、九州南部で300ミリと予想されていて、奄美市の全域に「避難指示」が出されている。臨時休業した店のシャッターの前には土のうが並んでいた。徐々に台風の接近が感じられる宮崎県。日南市内を走っていると屋根の上にブルーシートが敷かれている家が何軒かあった。今月8日に「南海トラフ巨大地震」の想定震源域内で発生した地震で震度6弱を観測した宮崎県・日南市では台風でブルーシートが飛ばされないよう重しの土のうを追加したという。地震で屋根瓦が落ちた珈琲店では店内にもカップなどが散乱した。台風による雨漏りも不安だという。飛来物を防ぐため店の入口をシートで覆っていた。臨時会見を開いた気象庁と国交省は「自治体が発する避難情報にもとづき、迷わず空振りを恐れず避難を行ってください。また警戒が必要な地域では不要不急の外出を控えてください。」と呼びかけた。