来年の大阪・関西万博に参加予定の国や地域が集まる国際会議が奈良市で始まった。万博協会はこの会議を機に、海外パビリオンの建設を加速させたい考え。国際参加者会議は万博に出展予定の国と地域の担当者を対象にした協議の場で、万博協会はパビリオンの内装業者を紹介するほか、会期中、日本に滞在する外国人スタッフの生活支援などに関する相談窓口も開いている。万博を巡っては建設業界の人手不足などで、海外パビリオンの建設遅れが指摘され、参加国が独自に建設するタイプAのパビリオンを希望する51か国のうち11か国は施工業者が決まっていない。万博協会・石毛事務総長は開幕後の工事を認めないとの考えだが、参加国の一部からは工期を少し延ばしてほしいなど懸念の声も上がっている。