奈良県立医科大学が開発したのは、血液の中でも酸素の運搬をつかさどる「赤血球」の開発。製造工程は保存期限が切れて廃棄せざるをえない「献血」から、ヘモグロビンだけを抽出し、それを脂質の膜で包みカプセル状にすることで、人の血管に流すことができる。人工赤血球は血液型を問わずに誰にでも投与でき、通常の赤血球の保管期限が4週間であるのに比べて、人工赤血球は常温で2年間保管することができる。奈良県立医科大学は今後、臨床試験を行い、2030年の承認・申請を目指す。
© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.