暑い日に食べたくなるトウモロコシ。静岡県森町では、ブランドトウモロコシ「森のとうもろこし」を求め、早朝4時から行列ができていた。糖度は20度超、メロンや完熟マンゴーよりも高い。鈴木農園の鈴木代表は「この地域は寒暖の差がすごい」と話す。トウモロコシは寒暖差が大きいほど甘く育つため森町の気候はぴったり。トウモロコシは「食のトレンド予測2024」に野菜で唯一選ばれている。クックパッド編集部の植木さんは「品種改良が進んでいて甘くなってきているものが増えている。スイーツっぽく楽しまれると予想。サツマイモがブームになった経緯と似ている」と話す。焼いても蒸しても甘く、最近ではかき氷にも使われるなど、多様な食べ方で楽しめるトウモロコシ。今、全国各地でブランド化も進んでいる。去年、売り上げ10万本を超えた京都産の真っ白なホワイトコーン「京都舞コーン」。舞妓さんを起用したPRでインパクト絶大。糖度18度、品質にこだわり、1本540円という値段でも予約が殺到している。2022年、奈良県で驚きの品種が誕生。赤くて甘いトウモロコシ「大和ルージュ」。大和農園の金子さんは「赤い色の秘密はアントシアニン。赤色ってないなと思ったのがきっかけ。全ては遊び心から始まると思う」と話す。アントシアニンは、これまでの黄色や白のトウモロコシには含まれておらず、全国で栽培が進んでいるという。