新宿北側の落合を取材。新宿の地場産業は染め物。京都、金澤に次いで染め物が盛んだった。落合の人は妙正寺川を新宿のセーヌ川と呼ぶ。昭和30年台には染色関連の会社が300軒が集まった。新宿で最も古い工房は創業年。6代目・富田高史さんは江戸小紋を作る様子、様々な反物を見せてくれた。地域全体では江戸更紗を守ろうとしている。エキゾチックな柄が特徴的。染め物体験もできるということで、染色職人・井上英子さんに作り方を教わった。10種類近い型紙を使い、1枚ずつ塗り重ねて1つの柄を作る。現在、江戸更紗の工房は新宿で2軒。そんな中、高市さんの工房に30年ぶりの新人が入った。新宿では毎年染め物イベント「染の小道」を開催している。高田馬場の工房では母娘の染め物教室も開かれる。