コロナ禍以降増え続ける訪日観光客。円安の追い風もあり、去年日本を訪れた外国人旅行者が約4270万人で初めて4000万人を突破した。宿泊や買い物などの消費額も9兆円超えで過去最高となり、経済成長のけん引とも呼べる存在だが一方で深刻化しているのがオーバーツーリズムである。京都では市民の足である市バスの混雑が社会問題になっている。京都駅のバス乗り場に行ってみると、平日の午前中にもかかわらず清水寺に向かう人気の路線にはすでに100人以上が並んでいた。こうした混雑の解消に向け、行政が動き出していた。京都市が導入を検討しているのが市民と市民以外で運賃を分ける「二重価格」である。現在の大人230円から市民に限って200円に値下げする一方、市民以外の乗客の運賃は350円~400円の範囲で値上げする方針である。マイナンバーカードと紐づけた交通系ICカードを使うことで市民運賃が適用されるシステムを想定しているということで、2027年度中の導入を目指している。「二重価格」をすでに導入したのが兵庫県の世界遺産・姫路城である。姫路市はおとといから城の維持管理費を確保するなどとして、これまで18歳以上1000円だった入場料を市民は据え置きつつ市民以外は2.5倍の2500円に値上げした。金子国交大臣は「サービスの持続可能性を確保する上で料金設定は重要」として「二重価格」導入の参考となるよう国がガイドラインを策定する方針を表明した。差別と受け取られかねない懸念から慎重論も根強かった「二重価格」だが政府が指針を示すことで一気に導入が進む可能性もある。
住所: 兵庫県姫路市本町68
URL: http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/
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