嬬恋村では1783年の浅間山の天明の大噴火で土石流が押し寄せるなどして700人以上が亡くなり壊滅的な被害が出た。約6キロに及ぶ引湯道は噴火で被災した人たちを救済する復興事業として作られた。引湯道は噴火後に湧き出たお湯を温泉宿まで引き込んだとされている。近くの村の名主が事業を始め被災者は工事の賃金で生活再建に繋げたという。現在は石などが積まれた状態で残っているが内部の構造など詳細はわかっていない。村は今年9月に発掘調査を行い噴火災害からの復興の歴史を伝える遺構として国の史跡への登録を目指すことになった。