クマは興奮状態の場合、時速60キロでハンターめがけて突進することもある。動く標的を正確に撃ち抜くのは現役のハンターでも至難の業だという。現役ハンター立ち会いのもと、市街地での緊急銃猟をシミュレーションしてもらった。実弾が撃てない模擬銃の重さは約3.1キロあり、銃を持つ手が揺れ標的のクマを捉えることができない。ハンター歴20年の小堀事務局長はすぐさまクマに照準を合わせ、標的が動いても照準はズレることはなかった。現役ハンターでもクマが動いている時に急所を銃の照準器で追い続けるのは不可能に近いという。クマの急所は約10センチ四方。弾丸が貫通した場合や外れた弾が壁などで跳ね返る可能性も考え、瞬時に正確で冷静な判断が必要。警察官による緊急銃猟に期待と不安が高まっている。
住所: 栃木県下野市医大前3
