木曜日、過去最多の9人が立候補し告示された自民党総裁選挙。同時期に引退表明の記者会見を開いて自民党への恨み節を語ったのは、裏金事件で離党処分を受けた安倍派の元幹部・塩谷議員。9人の候補者たちは裏金問題にどう向き合うのか。信頼の回復を目指すかけ声は聞かれるが具体策となると河野氏と加藤氏が裏金相当額の返納を主張している程度。裏金問題の実態解明には各候補とも慎重な姿勢。その一方で唐突に出てきたのが党から議員に支給されるカネで何に使ったか公開しなくてよい政策活動費。総裁選でほぼすべての候補者が廃止や公開を主張し始めた。そもそも、ついこの間まで野党が廃止や公開を求めていたにもかかわらず拒否していたのは自民党。他にも防衛増税の停止や夫婦別姓など野党が主張しても自民党が受け入れなかった政策が次々と掲げられる状況に立憲民主党・野田佳彦元総理は「政治改革と言っているが今ごろ言うなよと」、泉健太代表は「政権野党がやることの臆面のなさ」、吉田晴美衆院議員は「議論されていることは空手形ばかり」、枝野幸男前代表は「パクっている話はすぐにでもやれ」とコメント。一方、夫婦別姓は自民党の候補者の中でも意見が割れる問題。