第2次・安倍政権で教団との距離を近付けているように見えることについて、ジャーナリスト・後藤謙次さんのスタジオ解説。第1次安倍政権の時に安倍氏は参議院選挙で大敗して、体も壊して退陣していく。その時に選挙の大切さを非常に感じて、とりわけ安倍派、岸田派が続いて、それまで業界団体は田中派と竹下派流れ、経済界は岸田氏の宏池会と色分けができている中で人手がなかったのが安倍派。そこに宗教団体という塊を頼ったということが言える。安倍氏の戦略は、選挙を頻繁に繰り返すことによって政権を強くし維持していく。選挙を頻繁にするためには当然、体力、組織力が必要。岸田前総理が最後に「旧統一教会との関係を断つ」と宣言したが自民党に本当にそれができるのか?。教団側の幹部は「早く関係断絶宣言を解除してもらいたい」と口にしていことについて。総裁選では党員票が極めて大きな割合を占める。つまり高市さんがあれだけ党員票でトップにいくようなことは我々も含めてほとんど想定していなかった。ただこの党員票はどれだけ多く組織票を抱えるかということにも繋がるので、旧統一教会系あるいはその他の宗教団体がその党員を使って日本の総理大臣誕生に深く関与するという可能性が出てくるので、自民党はノーだ言っても、そういう形で関与された場合に、それを阻止できるかどうか。つまり総裁選の在り方そのものを考えないと今回の旧統一教会に限らず、大きな組織票が日本の内閣総理大臣を作ってしまう、このシステムをやはり変える必要がある。客観的なルール作りをしないと第2、第3の統一教会が生まれてしまう、同じことがまた繰り返されないかについて。自民党がいま企業団体献金にこだわっているのは、人手を確保するための金が必要だということ。