高齢ながらSNSで発信を続け多くのフォロワーの共感を集めた91歳の女性。亡くなって8か月、生前に日々の食卓を撮り続けた写真が1冊の本にまとめられた。当時89歳の大崎博子さん(2022年9月)。SNSのフォロワー数が21万人を超え、人気の高齢者インフルエンサー。去年7月、大崎さんは91歳で旅立った。亡くなる前日に投稿した最期のつぶやきは寝る前のいつもの挨拶だった。都営住宅で一人暮らしだった大崎さん。78歳で当時のTwitterを始めたきっかけは、イギリス・ロンドンに住んでいた娘の勧めだった。日々の暮らしにとどまらず、子供のころの悲惨な戦争体験もつぶやいた。投稿を通して自分より年下の人とのつながりができたという。Xにはこれまでの投稿への感謝であふれていた。生前、好きなものを食べて好きなお酒を飲むことがモットーと語っていた大崎さんは、晩酌の友など食事の写真をほぼ毎日投稿していたが、フォロワーからは献立作りの参考になると反響を呼んだため、一冊の本「幸せな最期を迎えた91歳ひとり暮らしの食卓」(宝島社)にまとめられた。大崎さんの長女・大崎夕湖さんは、新しいことを勧められたらぱっとやる、そこがすごくよかったなと思っていると話した。
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