北陸地方では一向宗が大きな力を有し、武士と対立を続けていた。前田利常は有力な農民を十村に任命し、年貢の管理や揉め事の仲裁などを担わせていた。一揆など起こさせないための措置でもあったという。また、利常は農民にお金を貸し出して農具を新調させたり、新田開発を行わせるなど生産性を上げる政策を打ち出した。木越隆三氏は「農村強化、農業生産の向上に尽くした功績は非常に大きいので、利常は隠れた名君と言ってもいい」と語った。
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