加藤さんのきょうの経済視点は『実質政策金利』。加藤さんは「中央銀行の政策金利からそれぞれの国のインフレ率を引いて実質政策金利を計算するとアメリカは2.3%、カナダ1.6%、イギリス1.3%、ユーロ圏1.2%、オーストラリア1%なんですが、日本の場合は-2.7%と圧倒的に異常な低さ。普通、こんなに実質金利が低かったらアメリカなんかだと人々は借金しながらどんどん消費をすることが有り得るが日本の場合はそういうことは起きない。海外に比べ圧倒的に実質金利が低いと過剰な円安が起きやすく、資産バブル的な状況も進みやすい。円安が進みすぎると食品やエネルギーの値段が上がって消費に悪影響がでることもあるので、バランスをとりながら日銀が少しずつ修正していくことが大事」などと述べた。壁谷さんのきょうの経済視点は『構造的な売り圧力の後退』。壁谷さんは「日経平均株価は過去最高値をうかがう展開。80年代のバブル期と今の株式市場の比較が盛んに行われている。いろんな視点はあるが、構造的な売り圧力が減ってきている。バブル期に3割を超えていた銀行や保険会社の株の持ち分が最近では6%ぐらいまで低下。もはや潜在的な売り圧力におびえることもなくなっているのではということで株価上昇前のふりだしに戻るようなことはないのではと思う」などと述べた。