宮城・大和町では養殖いわな「伊達いわな」が育てられている。養魚場は山間にあるのが特徴で、菅原さん一家が育てているのだという。宮城県水産技術総合センター 内水面水産試験場で生まれた伊達いわなだが、普通のいわなは産卵期に入ると卵に栄養を与えることで成長が止まってしまうのがネックとなっている。これに対し、伊達いわなは28℃の受精卵をぬるま湯に15分つけるという工程を行うと染色体が2組ではなく3組になり卵を産まないメスとなるのだという。元々はニジマスの養殖で使われていた技術となっているが、いわなで成功したのは宮城県が初だという。一方で3割しか孵化せず生き残りにくいと言う課題もあったという。課題となったのは水温で本来最適の水温は12~13℃であるのに対し、夏場は水温も上昇しがちという。そこで蔵王町まで80kmの距離をかけて移動させるのだといい、このような努力を行うことで成魚に育つ割合を大きく増やした。伊達いわなは年に6tも出荷されるのだという。生で食べることも可能なのだといい、ひらめやたいの刺し身のような味で良質なのだという。
住所: 宮城県石巻市渡波字袖ノ浜97-6
URL: http://www.pref.miyagi.jp/mtsc/
URL: http://www.pref.miyagi.jp/mtsc/