宮崎市の宮崎産業経営大学で法学部の助教を務めていた30代の女性と同じ学部の教授を務めていた40代の男性は去年7月、結婚したことを大学側に報告したところ妻を今年度末で雇い止めにすると通告され、2人とも規律違反を理由に戒告の懲戒処分を受けた。さらに妻は事務職員に配置転換され、夫も准教授に降格する処分を受けたため2人は先月、大学側に対して教員としての地位の確認や処分の無効などを求める訴えを起こした。その後、宮崎地方裁判所で和解に向けた話し合いが行われてきたが今日の協議で和解が成立したことが原告側の弁護士への取材で分かった。和解条項には大学側が雇い止めや懲戒処分、配置転換などを全て撤回し、女性の教職員の良好な就労環境の整備を約束することや妻の雇用契約を更新して来月以降も助教として勤務を継続することなどが盛り込まれたという。和解の成立について原告の女性は「とにかくほっとしている。来月以降も教壇に立てることが嬉しいです」と話している。