2月の巨人キャンプ。田中がコーチと共に取り組んでいたのは魔改造とも称された特殊な練習メニュー。これは投球フォームの修正のためのもの。指導するのは久保康生コーチ。コーチが指摘したのは腕の角度。以前の田中と現在の田中のフォームでは腕が下がってしまっている。そこで久保コーチは横幅50センチの踏み台で投げるトレーニングを行わせた。別の日には2つのボールを同時に投げるトレーニングも。腕が下がると2つのボールはバラバラになってしまう。腕の角度を修正すると2つのボールが同じ軌道に乗る。田中のような実績のあるベテランにワンツーマンでコーチがつくのは異例のこと。田中はこれはチャンスだと感じていると答えた。