白浜町のパンダの経済効果について。関西大学・宮本勝浩教授によると、これまでのアドベンチャーワールドにおけるパンダの集客人数は、1994年にパンダが来る前と後の平均入場者数を比較すると、年間で約6万5000人増加したという。これまでの31年間で約201万人がパンダによって来ていたと推定されるという。推計経済効果は1256億円超になる。和歌山県によると、去年の白浜エリアの観光客は約301万人。南紀白浜観光協会の発表によると、観光の目的の20%がパンダだったという。白浜温泉旅館協同組合はパンダ返還後の観光振興策を考えるため対策委員会を設置した。協同組合の沼田理事長は「7・8月の予約が伸びず危機感としては現実味を帯びてきた。パンダがいなくなるのは大きな危機だが、引き続き観光客に来てもらえる方法を考えていきたい」などと話している。土居さんは「パンダがいなくなった自治体は活気がなくなったという話を聞く」などと話した。また上野動物園でも来年2月20日が2頭のパンダの返還期限となっており、その後約半世紀ぶりに日本にパンダがいなくなる状況になるとみられている。土居さんは「希望的観測としてまた日本にパンダは来ると思っている。タイミングの問題」などと話した。