混雑や弾丸登山が問題となっている富士山。これまで登山者には任意の協力金だけが求められていたが、7月から1人2000円の通行料が必須に。1日の登山者を4000人までに制限する。きょう予約受け付け開始。予約はインターネットからのみ。登山する日や名前などを入力し通行料を支払うとメールで二次元コードが届く。当日この二次元コードをゲートにかざす。山梨県が規制に踏み切った背景にあるのが登山道の大混雑。多い日は山道が登山客でびっしり覆い尽くされ渋滞に。さらに夜通し登山をする危険な弾丸登山が横行するなど、オーバーツーリズムへの対策が求められている。山梨県によると1日4000人の入山者数は混雑具合などを計算し設定。しかし、去年のシーズンに4000人を超えたのは5日間。4000人の中には当日枠も設けているため予約を急ぐ必要はないが、日程が確定している人はぜひ活用してほしいという。
今混雑対策として山梨県が打ち出しているのが富士山の登山鉄道構想。麓と5合目までをつなぐ道路、富士スバルラインに次世代型路面電車LRTを走らせるという構想。往復運賃を1万円とした場合、年間約300万人の利用を見込んでいる。山梨県は運行本数の調整などで来訪者数をコントロールでき、排ガスによる大気汚染の改善も目指している。しかし、構想に反対するのは富士山の麓の北口本宮冨士浅間神社で長年宮司を務める上文司厚代表。「富士山は御神体でありますので拝む対象。手を加えることは信仰に反すると思います」と話す。先月、山小屋組合や観光連盟などの有志と反対する会を発足し、先週までに2万4000人の署名が集まったという。先月には水を含んだ雪が土砂と一緒に流れるスラッシュ雪崩が発生。道路が一時寸断された。また、活火山の富士山は落石も起きやすく、安全面で疑問の声が上がっている。これに対して県は「土砂崩れなどに対し安全対策を行っていく」としている。また、富士吉田市の堀内茂市長も反対を表明。「EVのバスでやっても同じ事だと思う」と話した。今後も県は住民説明会を開き、地元の理解を得たいという。
今混雑対策として山梨県が打ち出しているのが富士山の登山鉄道構想。麓と5合目までをつなぐ道路、富士スバルラインに次世代型路面電車LRTを走らせるという構想。往復運賃を1万円とした場合、年間約300万人の利用を見込んでいる。山梨県は運行本数の調整などで来訪者数をコントロールでき、排ガスによる大気汚染の改善も目指している。しかし、構想に反対するのは富士山の麓の北口本宮冨士浅間神社で長年宮司を務める上文司厚代表。「富士山は御神体でありますので拝む対象。手を加えることは信仰に反すると思います」と話す。先月、山小屋組合や観光連盟などの有志と反対する会を発足し、先週までに2万4000人の署名が集まったという。先月には水を含んだ雪が土砂と一緒に流れるスラッシュ雪崩が発生。道路が一時寸断された。また、活火山の富士山は落石も起きやすく、安全面で疑問の声が上がっている。これに対して県は「土砂崩れなどに対し安全対策を行っていく」としている。また、富士吉田市の堀内茂市長も反対を表明。「EVのバスでやっても同じ事だと思う」と話した。今後も県は住民説明会を開き、地元の理解を得たいという。