富士山で大規模な噴火が起きた場合、首都圏に約4.9億立方メートルの火山灰が降り積もり鉄道や道路での通行が困難になるほか、ライフラインに深刻な影響が出る可能性が予想されている。火山灰への対策を議論していた専門家会合はきのう、降灰量に応じて住民の避難行動などを4段階のステージに分類した報告書を公表。降灰量が3cm以上30cm未満かつ被害が比較的大きい場合のステージ3までは、原則自宅などにとどまって生活を継続するよう求める。30cm以上のステージ4に該当するエリアでは、雨が降った際に木造建築が倒壊する可能性などがあるため、原則避難を促す方針が打ち出された。