大きな音を立てて閉じられたのは、来月1日の山開きを前に富士山の山梨県側の登山口の5合目に新たに完成した登山道への出入りを規制する常設ゲート。新たにつくられたゲートは、鉄骨造りで、高さおよそ3.5メートル、幅およそ8メートル。富士登山を巡っては、弾丸登山や軽装登山者が問題視されていた。山梨県側では去年仮設のゲートを設置し、弾丸登山が大幅に減少したという。救急搬送件数も減った。今年はさらに対策を強化。去年は午後4時にゲートを閉鎖していたが、今年は午後2時に閉鎖。通行料も去年は2000円だったが、今年は倍の4000円に。登山指導では去年までは軽装の登山者に対し職員が注意しかできなかったのが、今年は権限を強化し入山を拒否することができるようになった。一方、来月10日に山開きを迎える静岡県側登山ルートは、ゲートの設置について「地形が異なるので難しい」としているが、登山者の服装などを確認する仮設小屋を登山口付近に設置する作業を進めるなど対策を急いでいる。