能登半島地震から3か月。先月14日、穴水町で唯一の穴水高校の合格発表があり29人の入学が決まった。制服は穴水町の海の色をイメージしたブレザー。毎年用意してきたのは町の衣料品店。衣料品店の店主・小林英夫さんは妻・由紀子さんと共に先代から店を継いだ。しかし今回の地震で店は全壊した。先代は自宅の倒壊で亡くなったという。小林さんは現在家族と共に富山県に避難している。夫婦の頭にあったのは子どもたちに新しい制服を届けること。先月19日、小林さん夫婦は穴水高校に採寸を行った。今月2日、完成した制服を手渡すことができた。現在も衣料品店再建のめどは立っていないという。穴水高校の入学式は来週月曜日に行われる。