北海道・札幌市の住宅に設置された防犯映像。そこには親子とみられる3頭のクマの姿が捉えられていた。近くではフキを食べた後が確認され手いて、札幌市はゴミの管理を徹底するなどの注意を呼びかけている。全国では人的被害も相次ぐ。男性がクマに襲われた山口・岩国市では「クマ出没警報」が出された。今月に入り3人が襲われている長野県では「ツキノワグマ出没注意報」が「警報」に引き上げられた。秋の行楽シーズンを前に行楽地でもクマの出没は相次いでいる。また、北アルプスにある薬師岳の登山道では、登山者とクマが鉢合わせする場面もあった。観光客の多い行楽地でもクマに注意が必要。東京都でも今月5件の目撃情報がある。環境省がまとめた「ツキノワグマの出没件数と人身被害件数」のグラフを紹介。出没件数・人身被害共に9月以降に急増し10月が最も多いことがわかる。石川県立大学・大井徹特任教授は、「クマは冬眠する動物。秋はたくさん食べて死亡をためて冬に備える。食物への執着が強まる季節」と説明した。去年は全国の広範囲でクマの食料であるドングリが不足となっていたため、クマの出没件数が過去最多となった。行楽地での注意点を紹介。クマ鈴・笛を持ち歩きクマに人間の存在を知らせる。クマ撃退スプレー携帯。さらに、生ゴミなどは放置せず持ち帰ることも大事だという。