能登半島地震で液状化の被害を受け、再発防止策の実証実験に向けた工事が行われている富山・射水市で地下水位を下げるための集水管の設置が始まった。けさは実証実験に向け、射水市の海沿いの地域で地下3.5mの深さに集水冠を埋める作業が始まった。射水市で検討されている液状化対策の「地下水位低下工法」は地下に埋めた集水管で水を集めポンプで組み上げることで地盤を液状化しにくくするもの。この集水管は樹脂でできた直径約30cmのもので、砂や泥は通さない無数の小さな穴が空いていて、管の中に水を集める。市によると工事は道路や水道管などを掘り返さない方法で行われ、生活への影響を抑えているという。この場所では住宅の重さを再現する鉄板など約30トンを地上に置き、再来月から半年ほどかけて地下水位や沈下の状況を観測する予定だ。市は実証実験の結果を住民に説明し、同意が得られれば対策を行う方針だ。